5月12日にKickstarterキャンペーンに成功し、目標額の2倍となる金額を集めた新作サバイバルホラー『Chernobylite』。チェルノブイリが舞台のサバイバルホラーであり、同ジャンルの有名作『STALKER』シリーズのファンであれば見逃せない一作だろう。今回、バッカーとしてプレアルファ版を受け取りプレイしたので、本作の導入部と1つ目のミッション内容について紹介しよう。
まずはじめに、本作の開発を担当するのはベテランスタジオのThe Farm 51だ。
最近の作品としては、シングルプレイなら『Get Even』、マルチプレイでは『World War 3』が挙げられ、他にもチェルノブイリの様子をVRで見れる『Chernobyl VR Project』というソフトウェアをSteamでリリースしている。
そんな少人数ながらも経験豊富なスタジオが手がける本作『Chernobylite』は、チェルノブイリで起きた事故によって生まれた超自然的な領域「ゾーン」を舞台に展開する、不気味な世界観やユニークなクラフト要素、時間経過による環境の変化やノンリニアなストーリーテリングを特色としたシングルプレイゲームだ。
プレイヤーは30年前の事故の生存者である物理学者としてプレイし、行方がわからなくなってしまった恋人の手がかりを探しにゾーンへと足を踏み入れる。
プレイヤーは様々な目的でゾーンを訪れている他のストーカーたちと協力あるいは敵対しつつ、歪なゾーンの秘密へと迫っていくことになる。
では、早速実際のゲーム内容をスクリーンショットも交えて紹介していこう。
導入部
プレイを開始すると、眼の前に広がるのは不気味に輝く回廊。どう見ても非現実的な光景だ。
後々になって判ったが、この空間は長距離を移動する際に使用するポータルの内部風景らしい。
また、この回廊はロード画面の役目も兼ねているらしく、ひたすら前進しているとしばらくして鬱蒼とした森の中に出ることができた。
右手には放射線を検知するガイガーカウンターを兼ねたレーダー。
森の所々にある緑色に発光した場所に近づくと耳障りな音を立てて警告してくる。
ひとまず、最初の目標は仲間のストーカーOlivierの待つ隠れ家へと向かうことだ。
目的地を目指して暫く進むと、ふと目の前を横切る人影が現れた。
Olivierかと思うもつかの間、これが明らかに人外の動きをしており早速なホラー演出に緊張感が高まる。
その後、もう一度この人影に遭遇するも無事森の中を進み、隠れ家へと到着してOlivierとご対面。
本作では登場する人物たちとの会話が選択形式で進むことになり、ここではどちらの選択肢を選んでも展開に影響はないが、会話内容は若干変化した。
今後のゲームプレイで物語の展開を左右するような選択に迫られるかは未知数だ。
隠れ家はクラフト要素にフォーカスしているようで、邪魔なジャンクを解体して代わりにツールや家具などを好きに配置できるようになっている。
このクラフトメニューのインターフェースは『Fallout 4』のものにそっくりだ。
隠れ家自体は屋内の小さいスペースなので現状あまりいじりがいはないが、製品版でこの要素がどれだけ拡張されるのかは気になるところである。
拠点を掃除し終わると設置されていた無線機に通信が。
通信してきた男はMikhailという、主人公がゾーンに入るための手引きをしてくれた自称”スーパーシークレットエージェント”。
今回の通信は主人公にゾーン内にあるNAR(軍)のサーバーを攻撃するのを手伝ってほしいと言う内容だった。
主人公はそんなことをしている暇はないと一蹴するも、NARのサーバーには恋人に関する情報が含まれていると言われ渋々ミッションに向こうことに。
Olivierと軽い口論になった後、彼は護身にと拳銃を渡してくれる。
なんだかんだ面倒見がいい人物である。
窓辺に追いてある双眼鏡を手に取るとミッション選択画面に移り、目的地を選択してミッションに望むことができる。
本作はオープンワールドではなく複数マップを選択して移動する形式のようで、この点に関しては少し残念だ。
プレアルファ版では「Eye of Moscow」というロケーションのみ選択可能となっている。
そして、ミッション選択をしていざゾーンへ――。
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